お役立ち情報

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【日本J84】 運はコントロールできないが、努力の置き場所は選べる2026.09.12

運は操れないが「報われない努力を先に捨てる」勇気は経営者の意志で選べます。西野亮廣氏の発想と、クランボルツ教授の計画的偶発性理論は同じ結論に至ります。偶然を待つより「偶然が舞い込む土壌を自ら耕すこと」が、次の10年を生き残る鍵となります。

 

【結論】
 運そのものを操作することは誰にもできない。

 しかし 「どこに全力を注ぎ、どこで努力を打ち
 切るか」は、経営者自身が今日から決められる。

 

 

 お笑い芸人・絵本作家の西野亮廣氏が説く
「報われない努力を先に捨てる」という発想
 と スタンフォード大学クランボルツ教授の
「計画的偶発性理論 (プランド・ハップンス
 タンス理論)」は、 同じ結論にたどり着く。

 

 それは「偶然を待つのではなく、偶然が舞い込
 みやすい土壌を、自分の手で耕せ」ということ。

 

 

 日系企業が次の10年を生き残る鍵は、根性や
 我慢強さそのものではなく「努力を注ぐ場所」
 を見極める勇気にあります。

 

 

 

 1.「あの人はなぜうまくいくのか」への違和感

①経営者なら一度は以下を感じたことがあるはず。

「自分も同じだけ頑張っているのに、
 なぜあの会社・あの人だけ結果が出るのか」

 

 

②成功者インタビューで繰り返される「運が
良かっただけです」という言葉に、思わず毒
づきたくなる気持ちもよくわかる。

 

しかし、 この 「運が良かった」 という言葉は、
謙遜ではなく、かなり本音に近いのではないか。
  ↓
近年注目されているキャリア理論を調べてい
くと、その仮説を裏づける材料が見えてくる。

 

 

③今回は、西野亮廣氏の著書『ゴミ人間』で
語られている考え方と 学術的に裏づけられた
「計画的偶発性理論」を、 突き合わせながら、
日系企業の経営者が 明日から使える思考法に
ついてお話します。

 

 

 

 2.「報われる努力」と「報われない努力」は分けて考える

①西野氏の著書では、多くの人が「何をすれば
目的を達成できるか」を考えるのに対し、逆に
以下を 先にリストアップするという発想が紹介
されている。

「何をしたら確実に目的を達成できないか」
  ↓
 つまり、結果に繋がらないとわかっている
 行動をあらかじめ排除していくという戦略。

(参考:西野亮廣『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』)

 

 

②なぜこの順番が重要なのか。

 理由は多くの経営者が直視したがらない事実でもあるから。
     ↓
「報われる努力」に出会えるかどうかには時代
 の潮流や巡り合わせといった運の要素が絡む。

 だからこそ、それ自体はコントロールできない。

 

 

③しかし「報われない努力を先に捨てる」
という判断には、運は、一切関係しない。

ここは100%、経営者の意志と胆力
で、 コントロール可能な 領域です。

 

 

④「自分の努力でなんとかなる」
と信じたい気持ちは自然なもの。

しかし現実を直視し、「コントロールでき
ることだけに集中する」と割り切ったほう
が、結果的に前に進みやすくなります。

 

 

⑤これは、以下のお話に似ています。

「自分は本当は何をやりたいのか」を問う時に
 人はなかなか答えが出せなくて悩む人が多い。

 だから、以下を先に考えた方が答えが出やすい。
「自分は何をやりたくないのか」

 

 

 

 3. 競争に「参加する側」ではなく「作る側」へ

①西野氏はさらに踏み込み、「一番を目指すな
ら、競争に参加するのではなく、競争を作る側
に回るべきだ」という趣旨のことを語っている。

 

 

②競争に参加している限り、以下のような
運の要素に、結果が左右されてしまいます。

 ・審査員の好み
 ・時代の潮流
 ・たまたまの巡り合わせ
    ↓
しかし、自ら競争のルールを設計する側に回れば、
価値基準そのものを自分で決められるため「報わ
れない努力」を事前に排除しやすくなります。

これはビジネスでもキャリアでも同じ構造です。

 

 

 

 4. キャリアの8割は偶然(クランボルツ教授の計画的偶発性理論)

①この考え方と驚くほど重なるのが、 スタン
フォード大学 の ジョン・D・クランボルツ教
授が、1999年に提唱した「計画的偶発性理論
(プランド・ハップンスタンス理論)」です。

 

同理論は、以下のように指摘します。

「個人のキャリアの8割は予想しない
 偶発的な出来事によって決定される」

(参考:計画的偶発性理論とは?クランボルツ教授によるキャリアの考え方)

 

 

②綿密なキャリアプランや中期経営計
画は、思うほど計画通りには進まない。

 しかしクランボルツ教授はここで終わらない。
  ↓
「だからこそ、偶然が起きる確率を意図的
 に高める行動を取るべきだ」と説きます。

 

 

③そのために必要な行動指針が次の5つ。

1. 好奇心:自分の仕事に直接関係なくても、
新しい分野・新しい人に、まず興味を持つ

2. 持続性:結果がすぐ出なくても地道な取り組みを続ける

3. 柔軟性:計画に固執せず、状況に応じて軌道修正する

4. 楽観性:予期せぬ出来事を、最悪だでは
なく 「面白いことが起きるかも」と捉える

5. 冒険心:結果が読めなくても、まず動いてみる

 

 

④西野氏は「報われない努力を排除する」こと
で コントロール可能な領域を最大化しようとし、
クランボルツ教授は この「5つのスキルを磨く
こと」で偶然を引き寄せようとしました。

 

 方向性は違えど、両者は以下の
 同じ結論にたどり着いています。

「運はコントロールできないが、運
 が向いてくる土壌は自分で作れる」

(参考:キャリアの8割は偶然? 計画的偶発性理論で巡る人生の可能性)

 

 

(例❶)実店舗を全て閉じ、EC一本に絞った中小企業

「捨てる勇気」を実際に経営で実行し、
 成果に繋げた日本企業の実例がある。

 

 石川県の 金物卸・大都の代表取締役・山田岳人氏
 は、 2002年に EC事業を立ち上げた際、 全ての実
 店舗を閉鎖し、経営資源を ECに一本化するという
 決断を下しました。

 

 当時としては大胆な「選択と集中」だったが、
 その結果、 取引メーカー数は約6,000社にま
 で拡大し、2021年にはベトナムに開発拠点と
 なる100%子会社を設立しました。

 

 現在はエンジニア 16人体制で、 EC
 サイト開発を担っているといいます。

 山田氏はこの経験から「会社を大きく成長
 させたいなら、 今両手に持っているものを
 手離すことが必要だ」と語っています。

(出典:今両手にもったものを手離せ 選択と集中の先に成長あり)

 

 

⑤この事例が示すのは、まさに西野氏の
言う「報われない努力の排除」そのもの。

 

実店舗という「これまでの当たり前」を手放すとい
う決断自体に運は絡まないが、その決断が後の海外
展開という偶然のような必然を引き寄せました。

 

 

 

 5. 日系企業に足りないのは問い直す勇気

①日本企業の現場には「とりあえずやってみる」
「頑張ればなんとかなる」という精神が根強く
残っている。

これ自体は美徳だが、努力の方向性を問わな
いまま、続けてしまう危うさも併せ持ちます。

 

 

②以下は全て「報われない努力」の典型例と言える。

・時代に合わなくなった業務フローを単に「慣れ」で続けている

・新しい挑戦より、既存の延長線上にある「安全」を選び続けている

・「うちの業界はこういうものだ」という暗黙のルールに従い続けている

 

 

③以下のような問いを徹底する勇気を持
つ企業だけが競争に参加する側ではなく、
競争を作る側に回れます。

・この会議は本当に必要か
・このルールは誰のためにもなっていないのではないか

 

 

 

 6.【FAQ】
Q. 「運が9割」という前提に立つと、努力そ
のものが、 意味を 失うのではないでしょうか?

 

A. いいえ、むしろ逆です。

「運の要素が大きい」という前提に立つから
 こそ 自分でコントロールできる残りの領域。

 

 努力を以下に集中させることができます。
「どこで戦うか」
「何を捨てるか」

 

 運を否定せず受け入れることは、無駄な努力
 から自分を解放し、コントロール可能な部分
 に全力を注ぐための土台になります。

 

 

 

 7. まとめ(運は選べない。でも、努力の置き場所は選べる)

①運は誰にでも平等に降り注ぐわけではない。

しかし、運が向いてきた時にその「チャンスを
掴める場所」に自分の会社を置いておくことは、
今日から始められます。
 ↓
それが、「報われない努力を排除する」ことの本
質であり、計画的偶発性理論の実践でもあります。

 

 

②不確実性が高まり続けるこれからの時代、
「長期計画が通用しなくなる」場面は増え
ていくと予想される。

 

そんな中で生き残るために必要なのは、「運」
という要素を正面から認めた上で、自分がコ
ントロールできる部分(努力の置き場所)に
全力を注ぐという覚悟です。

・あなたの会社の「報われない努力」は何か
・それを洗い出し、手放す勇気を持てるかどうか
  ↓
その先にこそ、運を掴める「場所」が待っています。

 

 

長期計画が通用しなくなるとは、数年先の状況を正確に予測し、
最初に決めた計画通り進めることが難しくなるという意味です。

技術の進歩、景気、制度、社会の変化で前提条件が変わるため。

 

大切なのは、 計画を一度で完成させることではなく、短
期間で見直し、状況に合わせて柔軟に修正する姿勢です。

 

 

(参考)成功の第一条件は運です

 

 

 

■著者プロフィール(おおつき):
アジアにおける、BtoBマーケティングのプロフェ
ッショナルを自認する中国上海に住む日本人です。
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本サイトへの来訪者は、月10,000人を 超えています。

 

 

 

 

 

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