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【BtoB機能の地雷❶】Shopifyの請求書払いでチェックアウトが通らない?2026.06.06

 

 

今回は、BtoB Shopifyの地雷についてお話します。

制作会社のエンジニアが深夜に直面して
頭を抱えているようなトピックを、3回
に渡り、解決策とセットでお話します。

 

 

 今回の結論: Shopify BtoB機能で、起こる
「請求書払いエラー」は 以下の3つが 原因
 のほぼ全てを占めます。

 

・会社アカウントでのログイン漏れ
・ロケーションへの支払条件未設定
・複数ロケーション間の設定不一致

 

 

 

 1. お得意様の請求書払いで出るエラー

①今日も画面の前で「あれ、請求書払いのは
ずなのに、 どうしてエラーが出るんだろう?」
と首をかしげているあなたへ。

 

Shopifyで 会社アカウントを使い、 お得意様に
請求書払いを用意したのに、いざ購入テストを
してみると赤いエラーメッセージ——。

 

 

②運用開始直前に発覚して焦った経験
がある方は、 決して少なくありません。

このエラーの原因は、「Shopifyのバグ」
でも「プランの問題」でもありません。
  ↓
ほぼ100%、設定の行き違いです。

 

 

③ただしその裏側には意外とシンプルな仕掛けが隠れています。

 

 

 

 2. 現場でよく見かける3つの理由

① 前提として押さえておきたい、重要アップデート

ShopifyのBtoB(以降、B2B機能)は2026年4月2日
より、全有料プランで利用可能になりました。

 

以前は Shopify Plusプラン専用だった会社プロ
ファイル、カタログ、支払い条件(請求書払い)、
ボリューム価格設定などの「コアB2B機能」が、
Basic・Grow・Advancedの 各プランでも 利用
できるようになりました。

 

 

②月額39ドルの Basicプランから 本格的な
卸売機能を使えるのは、中小規模の日系企
業にとって大きな追い風です。

 

 ただし、以下の高度な機能は、
 Shopify Plusプランのみとなっています。

・無制限のカタログ(非Plus は最大3件)
・企業・ロケーションへのカタログ直接割り当て
・部分支払い・デポジット機能
・フルフィルメントごとの支払いリクエスト
    ↓
 これを踏まえた上で、エラーの本題に入ります。

 

 

 

 3.【理由❶】お客様、VIPパスはお持ちですか?
   (ログインし忘れの悲劇)

①会社アカウントはB2Bの特別室

ShopifyのB2Bにおける会社アカウン
トは、言わば「招待制のVIPラウンジ」。

 

請求書払い(ペイメントタームズ)は 会社として登
録・承認された顧客だけに 提示される決済方法です。

 

 

② ところが、 お客様が、「いつも使っている個人の
アカウント」で、ふらりとログインして、商品をカ
ートに入れると、Shopifyは次のように判断します。

「あら、あなたは一般のお客様ですね」
  ↓
 すると、せっかく設定した請求書払いの選
 択肢は影も形もなく、チェックアウト時に
 謎のエラーが発生します。

 

 ログインはしているようで、実は
「会社としての顔」を見せていない状態です。

 

 

③解決策:
会社アカウント専用のメールアドレスでログインする

 

対応は、会社アカウントに紐づけられた専用のメ
ールアドレスとパスワードで「ログインしてから」
ショッピングを開始してもらうこと。

 

ただそれだけです。
 ↓
これだけで、こっそり隠れていた請求書払いの
ボタンが「いらっしゃいませ」と輝き出します。

 

 

(例❶)よくある現場の混乱例

担当者が個人用と法人用で別のGmailアドレス
を持っているにも関わらず、いつも個人アドレ
スでログインしてしまうケースです。

 

会社アカウントへの招待メールが、届いているに
も関わらず、ブックマークが、 B2Bポータルでは
なく、通常の「ストアフロント」を指している場
合もあります。

 

 

(例❷)あるアパレルの日系卸売業者では、バイヤー
5社のうち3社が「請求書払いが出ない」と問い合わ
せてきた結果、全員が個人アドレスで、ログインして
いたことが判明しました。

 

⑴  招待メールを確認すると、 会社アカウント用の
URLが、記載されていたにも関わらず、各担当者が
既存のブックマークからアクセスしていた。

 

運用開始前に、「ログイン手順書」を 一枚作成
して、お客様に渡しておくと、この種の問題の
大半は防げます。

 

 

⑵ 手順書には以下の2ステップを明記するだけで十分。

「①このURLからアクセスする」
「②この会社専用メールアドレスでログインする」

 

 

 

 4.【理由❷】ツケ払いの約束手形を正しく交わしてますか? 
  (支払条件の設定漏れ)

①「有効にした」だけでは、まだ半分

管理画面で B2B機能をオンにして「請求書払い
を有効にした!」と安心するのはまだ早いです。

 

「与信」という信頼関係が必要で、
 Shopifyも同じロジックで動いています。
   ↓
 Shopify B2Bでは 支払条件 (ペイメントターム
 ズ)は、会社のロケーション単位で設定します。

 

 

②設定していないと、チェックアウトは止まる

例えば「Net 30 ( 30日後払い) 」という条件を一度
も 割り当てていない会社が、 注文しようとすると
チェックアウトは、「信用状が未発行です」と言わ
んばかりにエラーを返します。
 ↓
これは、 料亭で、「お勘定はツケで」と言ったのに、
お店側がまだ常連台帳に名前を書いていなかったと
いう間合いのズレです。

 

 

④Shopifyが標準でサポートする支払条件

 支払条件と内容は、以下。

・フルフィルメント時支払い:発送と同時に支払い
・Net 15:注文日から15日以内に支払い
・Net 30:注文日から30日以内に支払い
・Net 60:注文日から60日以内に支払い
・Net 90:注文日から90日以内に支払い

 

 

⑤「与信限度額」については一点補足が必要です。

Shopifyのネイティブ機能として、購入可否
を自動制御する、「与信上限のブロック機能」
は標準では、搭載されていません。
  ↓
残高追跡や上限超過のブロックが 必要な
場合は カスタム開発が、必要になります。

 

 

 

 5.【理由❸】支店ではツケが使えません現象
  (ロケーションと支払条件のすれ違い)

①ロケーションごとに、支払条
件 が紐づく Shopify B2Bの設計

   Shopify B2Bの設計思想として、支払条件は
「会社」単位ではなく、「会社のロケーション
(拠点)」単位で管理されます。

 

 

②会社アカウントには、 本社・倉庫・支店とい
った複数のロケーションを 持たせることができ、
各ロケーションに 対して「個別の支払条件」を
設定できる仕組みです。

 

これは 「東京本社はNet 30、大阪支社はNet 60」
というように、拠点ごとに異なる 与信条件を設
定できる柔軟性を生むための設計です。
   ↓
B2Bの実務では、同じ企業グループでも拠点に
って与信の深さが異なることは珍しくありません。

 

 

③ Shopifyは、 その複雑な現実を
しっかり設計に織り込んでいます。

「本社はOKなのに、なぜ倉庫はエラー?」

 

 

④ところが、この設計が思わぬ落とし穴を生みます。

 例えば、本社ロケーションにはNet 30を設定したの
 に、 注文時の配送先として倉庫ロケーションを選ん
 だ場合、 その倉庫ロケーションにはまだ支払条件が
 割り当てられていません。
    ↓
 Shopifyは次のように判断します。

「あちら(本社)では、ツケが利きますが、
 こちら(倉庫)では現金払いでお願いします」

 

 エラー画面にはそう書いていなくても、
 内部のロジックは、そのイメージです。

 

 

(例❸)製造業の国内複数拠点での実例

①ある製造業者が、取引先である 商社の東京本
社・名古屋支社・大阪倉庫の 3ロケーションを
登録しました。

 

設定担当者は、東京本社のみにNet 30を設定
して「完了」としたところ、名古屋と大阪の
担当者から相次いでエラー報告が届きました。

 

②確認すると、それぞれのロケーション
に、支払条件が未設定だったことが判明。

全拠点に設定を追加したところ、
3件のエラーが即座に解消されました。

 

 

③解決策:全ロケーションに支払条件を揃える

⑴ 対応方法

「注文時に選ばれる可能性」がある全てのロケー
 ションに対して、同じ支払条件を設定すること。

 

⑵ 不要なロケーションの整理

  もし不要なロケーションが注文画面に表示され
  混乱を招くなら、 会社プロフィールのデフォル
  トロケーションを1つに絞るのも有効な手です。
    ↓
  設定自体は シンプルですが、 ここを見逃すと
「なんで本社なのにエラー?」と夜更かしする
  羽目になります。

 

 

 

 6. 小さな行き違いばかり
(でも、正しい順番で確認すれば必ず解消できる)

①原因を並べてみると、全て「あ、なるほど」
と思える、小さな行き違いばかりです。

システムのバグでも、プランの問題でもありません。

 

 

②チェックリスト(この順番で確認してください)

Step 1: お客様が会社アカウント専用の
メールアドレスで ログインしているか 確認

Step 2: 該当の会社ロケーションに支払
条件 (Net 30など) が 設定されているか 確認

Step 3: 注文時に、選択したロケーション
全てに支払条件が 割り当てられているか 確認

Step 4:(Plusのみ) デポジット・部分支
払い機能が必要な場合、Plusプランか 確認

 

 

③この順番でチェックすれば、請求書
払いのエラーは静かに消えていきます。

 

 

 

 7. まとめ

① Shopify B2Bの 請求書払いエラー
は原因さえわかれば怖くありません。

・会社アカウントでのログイン
・ロケーション単位の支払条件設定
・全拠点への設定統一

 

 

②この3点を押さえるだけで簡単にお得意様に、
「スマートなツケ払い体験」を、提供できます。

 

 

③そして忘れてはならないのが、
2026年4月からのアップデートです。

 

以前は Shopify Plusでしか使えなかった これら
のB2B機能が、BasicプランからでもB2B取引の
本格運用が可能になりました。
  ↓
これまで 「Plusじゃないと無理か」と諦めてい
た中小の日系企業にとっても、今が、Shopifyで
B2B構築を検討する絶好のタイミングです。

 

 

 

 

 

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