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【日本I91】 業務効率化と売上UPを両立する「BtoB ECサイト構築」2026.06.12

1. ShopifyによるBtoB ECの始め方
①卸売・受発注業務のEC化は、業務効率向上だ
けでなく 営業戦略の武器にもなり始めています。
経済産業省 「令和6年度 電子商取引に関する市場
調査報告書」 (2025年8月発表) によれば、2024年
の国内 BtoB EC市場規模は 514兆4,069億円 ( 前年
比 10.6%増)に達し、EC化率 43.1%(前年比 3.1
ポイント増)と右肩上がりを続けています。
②日本企業間取引の約半分近くがすでにオン
ライン化されている、という現実があります。
「うちはまだFAXで十分」 という判断が競
争力をじわじわと蝕む時代になりました。
③今回は、 Shopifyで、スモールスタートから
スケールできるBtoB ECの始め方と、構築・運
用で陥りがちな落とし穴についてお話します。
2. なぜ今、「BtoB EC」を立ち上げるべきか?
①BtoB ECサイトとは、 企業間の商品・サービ
ス取引をオンラインで、完結させる電子商取引
プラットフォームです。
これまでの企業間取引は 電話・FAX・担当
者訪問といったアナログ手法が主流でした。
②発注ミス、転記ミス、伝票紛失。
以下は業種を問わず、発生し続けています。
「人の手を介すことで生まれるミス」
③デジタル化の手段としてEDI(電子デー
タ交換)を 導入している企業も あります。
しかしEDIは 大量処理や 帳票自動化には優
れる一方、以下のような硬直性が課題です。
「導入コストが高い」
「取引先ごとの仕様変更に弱い」
「新規取引先との接続に時間がかかる」
④ EDIの通信基盤として 長年使われてきたISDN
回線が2024年1月に終了したことで、旧来型EDI
からの移行検討が各所で加速しています。
⑤ BtoB ECを導入することで、受発注業
務の自動化が進み、以下のような工数が
大幅に削減されます。
「確認のための電話」
「手書き伝票の転記」
「在庫照会のメール往復」
⑤解放された社内リソースは以下のような
付加価値の高い業務へと振り向けられます。
・商品開発
・新規顧客開拓
・プロモーション企画
蓄積される注文データは、取引傾向の分析や、季節変
動の予測に活用でき「在庫計画」や「販促施策の精度」
を継続的に高める経営インフラになり得ます。
3. BtoB ECサイトを構築する3つの「攻め」のメリット
① BtoB ECは「守り(業務効率化・ミス削減)」
のツール という、印象を持たれがちですが、
売上拡大という「攻め」の側面も 重要です。
【長所❶】柔軟性・拡張性の向上が売上を押し上げる
⑴ EDIでは対応が難しかった以下が、
BtoB ECサイトなら標準的に実現できます。
「取引先ごとの個別価格設定」
「商品の出し分け」
「最小発注数の設定」
⑵ Shopifyの B2B機能では 取引先企業ごと
に、以下を個別に管理することが可能です。
・専用カタログの割り当て
・掛け率
・支払い条件
・発注ロケーション
⑶ 注文受付から、在庫確認、納期調整まで
を一元管理できるため、 営業・事務部門の
負担は大幅に軽減されます。
繁忙期や採用難の状況でも安定した受発注
体制を維持できることは、スケールアップ
を図る企業にとって大きな安心材料です。
⑷ 2026年4月以降、 従来は Shopify Plus限定だっ
た 会社プロフィール・カタログ・支払い条件など
のB2Bコア機能の一部が、全有料プランで 利用で
きるよう拡張されました。
小規模な卸売スタートの敷居が下がっています。
【長所❷】24時間365日の受注体制が受注数を増やす
⑴ BtoB ECの導入によって、 営業担当者の
勤務時間に縛られない受注体制が整います。
取引先企業は自社の都合に合わせて発注できると
いった、「担当者が外出中で連絡が取れなかった」
という機会損失が解消されます。
⑵ 商品情報・在庫状況が リアルタイムで確認でき
る環境が整えば、顧客は、「電話確認なしに」発注
判断ができ、リピート率の向上が期待できます。
特に定期的な発注が多い業態では、この利便性が
売上に直結するため、導入しない手はありません。
【長所❸】新規顧客への販路拡大で売上が広がる
⑴ BtoB ECサイトは既存取引先の利便性向上だけ
でなく「新規顧客との接点創出」にも機能します。
検索エンジンや業界ポータルサイトからの流入に
より、 これまで商談機会のなかった企業がサイト
を見つけ、初回発注に繋がるケースが生まれます。
⑵ 商品情報・導入事例・ 技術ブログを サイト
上に 整備することで、「信頼性の高い情報発信」
が可能となるため、初回取引のハードルを大き
く下げることができます。
地域や業界を越えた販路拡大を目指す企業にと
って、 BtoB ECサイトは以下として機能します。
「眠らない営業担当者」
4. 国内企業のShopify BtoB活用事例
(例❶)DAISO(大創産業)
(BtoC・BtoB同一基盤運用で売上400%増)
DAISOは Shopify Plusを導入し、消費者向け「DAISO
ネットストア」と法人向け「オンラインショップ」を
同一プラットフォームで運用しています。
卸先企業ごとに異なる発注条件や配送拠点設定
という複雑な要件を Shopify Plusのチェックア
ウトカスタマイズ機能で対応。
数万点のSKUを効率管理しながら、BtoC-ECで
売上高 400%増・トラフィック 249%増 という
成果を達成しています。
BtoC・BtoBを単一環境で運用することで、在庫データ
の一元管理と、 コスト効率の向上を 実現した好例です。
(出典:DAISOが実現したBtoB・BtoCサイトの両輪戦略)
(例❷)生活の木(手作業受注から自動化へ)
アロマ・ハーブ製品を展開する 「生活の木」では、
法人向け注文の多くをスタッフが 手作業で受け付
けており、対応の煩雑さと人的ミスが課題でした。
Shopify Plusの導入により 受発注プロセスの
自動化を実現し、スタッフ工数を削減しなが
ら、 BtoB専用の 業務用会員通販 「ビジネス
スマート」を整備しました。
5. 注意点:ECサイトがセキュリティホールになる前に
① BtoB ECのメリットは大きいですが、 適切に
構築・運用しなければ深刻なリスクも伴います。
最も警戒すべきはセキュリティの問題です。
② BtoB取引では取引単価が大きく、以下のような
機密性の高いデータが 日常的に やり取りされます。
・企業間の価格設定
・与信情報
・顧客リスト
③不正アクセスやデータ漏洩は金銭的損失に
とどまらず、何年もかけて築いた取引関係を
一瞬で損なう致命的リスクです。
「外部攻撃への基本対策」として、以下
を確実に実施することが欠かせません。
【対策❶】通信の暗号化(SSL/TLS)の徹底:
すべての通信をHTTPS化し、第三者による傍受を防ぐ
【対策❷】多要素認証(MFA)の導入:
パスワード単体への依存をなくし、
ログイン時のなりすましを防止する
【対策❸】管理画面へのアクセス制限・IP制限:
社内ネットワーク外からの管理アクセスを遮断する
【対策❹】操作ログの取得・監視:
いつ・誰が・何を操作したかを記録し、異常を早期に検知する
④運用フェーズでは以下が継続的な対策として求められます。
【対策❺】プラットフォーム・ アプリ・ 連携システム
のセキュリティアップデートを定期的に適用すること
【対策❻】外部APIや、連携アプリのア
クセス権限を定期的に棚卸しすること
⑤技術的な対策と同様に重要なのが組織としての備えです。
以下を事前に定めておくことが不可欠です。
・以下を文書化したセキュリティポリシーの明文化
「誰が・どの情報に・どの条件でアクセスできるか」
・データ漏洩・不正アクセス時の対応フロー
↓
構築段階からセキュリティを設計
に組み込む姿勢が、求められます。
6. まとめ
①ShopifyでBtoB ECをスモールスタートするポイント
まず 目的を明確にする 「業務効率化(守り)」
なのか「新規顧客獲得(攻め)」なのか、ま
たは、その両方なのか。
優先順位により必要な機能・予算・フェーズが変わります。
② プランと機能の対応を 正確に把握する Shopify
はBasicプランから、一部B2B機能を利用できます。
しかしカタログの取引先への直接割り当て・無制
限カタログ・前払い金・分割払いなど高度な機能
は、Shopify Plusが必要です。
↓
スモールスタートで検証しながら、段階
的に拡張するアプローチが、現実的です。
③日本のBtoB商習慣に精通した構築会社を選ぶ
BtoB ECは BtoCより設計の複雑度が高く、以下
のような 日本独自の商習慣への「対応ノウハウ」
が問われます。
・インボイス対応
・掛け払い
・月末締め
④機能実装の経験だけでなく以下が成功の分岐点です。
「日本のBtoB商習慣への理解度を確認すること」
⑤物来喜社では、Shopify制作会社(業者)様
向けにBtoB ECサイトの代行制作や構築支援を
承っています。
案件の規模や商習慣の複雑さにかかわ
らず、まずはお気軽にご相談ください。
(参考)BtoB ShopifyによるECサイト制作の基本料金 : 298,000円
■著者プロフィール(おおつき):
BtoBサイト の第一人者を目指している 日本人です。
Shopifyによる「自社ECサイト」、WordPressによる
「サイト制作」と LinkedIn記事やブログ記事を含む
集客効果の高い「コンテンツ制作」を 承っています。
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