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【日本H74】「すみません」が中国で通じない?3つの危険な日本語2026.02.15
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1. 言葉の壁を越えるために
①日系企業の皆様、日々の越境コミュニ
ケーションに、頭を悩ませていませんか?
特に中国市場において、ビジネスの現場で直面す
る「文化的な違い」はしばしば大きな障壁となる。
②先日、中国上海の商談相手から、
次のような言葉を投げかけられた。
「日本人はいつも謝ってくるけど、
こっちは何も怒ってないんだよね」
この言葉に私は一瞬耳を疑った。
こちらは丁寧に振る舞っているつもりで、
以下のように言ったつもりが、相手の表
情はどこか困惑気味だった。
「お待たせしてすみません」
「細かい点ですがすみません」
2. 日本流の「丁寧」が中国ビジネスでは「地雷」に変わるとは
①日本人が無意識に口にする次の3つの
言葉が、大きな危険信号を発信している。
「すみません」連発
「まあまあ」謙遜
「大丈夫です」の曖昧さ
②これらは、中国では以下のように解釈
され、ビジネスの信頼を損なってしまう。
「この人、頼りにならないな」
「実力がないのかな」
③今回は、これらの危険ワードが、どのように
誤解を招くのか、どう言い換えれば、スムーズ
に信頼を勝ち取れるのかについてお話する。
3. 「すみません」は罪の告白だった
①日本人の美徳 vs 中国のロジック
以下は、日本人にとってはごく自然な表現。
電車で人をよけるときも「すみません」
会議で発言を促すときも「すみません」
何か頼むときも「すみません」
↓
しかし、この単語が中国市場ではどう受
け取られるのかを理解することが、重要。
②日本では、この万能フレーズが、 「相手を立てる」
「へりくだる」という 美徳表現として機能している。
一方、中国語に訳すと、ほとんどの場合「対不
起(トイプチィ)」 という 謝罪専用語に変わる。
↓
結果、中国ビジネスの現場で「対不起」を
連発する人は、「常に 何か失敗している人」
というレッテルを貼られてしまう。
③実際に起きた「すみません悲劇」
(例❶)ある日系メーカーの営業部長 Aさん
は、中国の大手代理店との初商談で、以下の
ように切り出した。
「本日はお忙しいところ、すみません。
突然のご連絡で申し訳ございません」
すると、先方の総経理は明ら
かにテンションが、下がった。
後日、現地スタッフから聞いた話では、
以下のように、警戒されたそうである。
「何も悪いことしていないの
に、なぜ最初から謝るのか。
自信がないのか、それとも
以前に何かやらかしたのか」
中国では、潔白な状態で謝罪ワードを
発すると、逆に「隠し事をしているな」
と思われることさえ生じる。
④では、どう言い換えればいいのか。
⑴ 中国的に正しい言い換えは、以下。
お忙しいところすみません
→ お時間をいただき感謝します
返事が遅れてすみません
→ ご連絡ありがとうございます
細かい点ですがすみません
→ ここを明確にしたいのですが
⑵ ポイントは「すみません」を
「ありがとう」 に変換すること。
これだけで、あなたの印象は「謝る人」から
「感謝できる人」へと、 アップデートされる。
4.「まあまあ」は不合格通知
①謙遜が生む大誤解
例えば、 日本のビジネスシーンで、
「御社の製品、いかがでしたか?」という問い
に 「まあまあですね」と答えるシーンがある。
日本では、直接的に「すごく良い」と言うのは
はしたないとされ、 謙遜を込めた 「まあまあ」
が、程よい表現として受け入れられている。
↓
しかし、これを中国語に翻訳すると、
「还行吧(ハイシンバ)」 となり、 この言葉は、
「まあ、及第点はあげるけど…」というマイナ
ス寄りのニュアンスを含むことになる。
②「まあまあ」は評価を半減させる
(例❷)日系食品メーカーB社が、 上海の展示会で
新商品のドレッシングを出品し、来場者に、試食を
する場面で、中国のバイヤーが「味はどう?」と尋
ね、 担当者はニッコリ笑いながら 「まあまあです」
と答えた。
中国のバイヤーはその場では一旦引き下がっ
たものの、その後の商談には繋がらなかった。
↓
理由は、中国の商習慣では、自己評価が
「まあまあ」という商品は本当に平凡なも
のであると見なされるから。
③中国のバイヤーは 「この商品、自信作なんです!」
という情熱を求めるのであって、 謙遜を通すことで
「私は結果を生み出せない」という、意思を示すこ
とに繋がってしまう。
④日本的な表現を中国的に正しくすると、以下。
まあまあ良い製品です
→ 自信を持っておすすめします
なんとか対応できます
→ 問題なく対応可能です
悪くないと思います
→ 非常に良い評価をいただいています
⑤このように、「まあまあ」を封印して、
迷ったら120%の表現を使うことが重要。
中国ビジネスでは、以下の方程式が適応される。
「120%の表現=誠実」
「80%の表現=うそか隠し事」
↓
日本人には「大げさでは…」と感じる
レベルがちょうど標準となるのである。
5.「大丈夫です」はラブレターの白紙
①曖昧さは最大の敵
中国のビジネスパートナーは、
白黒はっきりつけることを好む。
↓
理由は、 「曖昧な回答」は、後々の
トラブルに繋がる可能性が 高いから。
②しかし、日本の 「大丈夫です」という表現は、
非常に多義的であるため、 コミュニケーション
の障害となることがある。
例えば、以下。
「明日の会議、出席できますか?」→ 行けます
「コピー取ってもらえますか?」→ できますよ
「お茶、もう一杯いかが?」→ いりません
「値引きは可能ですか?」→ できません
③全て 「大丈夫です」で済ませてしまうが、 中国語
の「没关系(メイグァンシ)」は、文脈によって意味
が変わるため、 ビジネスの返事において、「没关系」
はほぼ使われることはない。
(例❸)ある日系IT企業C社での事例。
中国の クライアントから、「今週中の 納品、
大丈夫ですか?」と聞かれ、 プロジェクト
マネージャーは「大丈夫です」と即答した。
ところが、クライアントは不安を感じ、 そ
の2日後に もう一度確認の連絡をしてきた。
それでもまた「大丈夫です」と答えたため、
納品が、翌週になった際、クライアントは
「最初から無理だと言えよ」と激昂した。
④このことからわかるように「大丈夫です」とい
う表現は、相手に「本当に大丈夫か?」という疑
問を抱かせ、二度手間をかけさせる結果となる。
中国の ビジネス現場では、 はい/いいえで
答え、その際に「いいえ」であれば代替案
を示すことが、信頼の基本となる。
↓
このルールが守られないと、以下の結果に繋がる。
「この人と仕事をするのは疲れる=信頼失墜」
⑤日本的な表現を中国的に正しく言い換えると、以下。
大丈夫です(肯定)
→ 確実に承りました。○日までに対応します
大丈夫です(否定)
→ 申し訳ありませんが、今回は難しく代わりに△をご提案します
たぶん大丈夫です
→ 現時点で90%の確度です。○日までに確定連絡します
⑥「大丈夫」を追放し、「具体的な数字・日程・
代替案」をセットで伝えることが、 必要である。
最初は 「そんなに細かく言わなくても…」と
感じるかもしれないが、中国では 細かい約束
をきっちり守る人が プロフェッショナルとさ
れ、むしろ細かいほど信頼が増すのである。
6. なぜ、この3つの言葉は危険なのか?
①「なんだ、中国ってストレートな表現が好
きなんだな」と思った方もいるかもしれない。
②その通りだが、それだけではない。
中国は 儒教の影響が 強い社会である一方で、
「実力主義」「結果主義」が強い市場でもある。
↓
「すみません」と謝ることは、実力主義の場
では自分は弱いと宣言することに、つまり
以下のサインとなってしまう。
「私は自分の実力に自信がありません」
③「まあまあ」と控えめに言うことは、結果主義
の場において「私は結果を出せません」と、同義。
「大丈夫」と曖昧に言うことで、リスク回避
の 心理が働き、「私は責任を取りたくない」
と表明する行為と見なされるから。
④つまり、日本では「空気を読む」「相手に察
してもらう」ことが 美徳とされるが、 中国で
は明文化されない約束は存在しない。
これは、どちらが良い悪いということではな
く「ビジネスルールの違い」が、背景にある。
7. まとめ(「日本語モード」から
「中国語モード」への切り替えスイッチ)
①では、どうすればいいのか?
【切り替え❶】口癖チェックリストを作成
会議の前に、自分が使いそうな「すみません」
「まあまあ」「大丈夫」を ホワイトボードに 書
き出し、チームで共有します。
↓
この意識がないと、人は無意識
の言葉遣いに戻ってしまいます。
【切り替え❷】「3秒ルール」を導入
返事をする前に、3秒だけ間を取ります。
その際、自分にこう問いかけます。
「これは日本モードで反応しようとしていないか?」
↓
たった3秒で、あなたの返信は、プロフェッ
ショナルな「中国モード」に切り替わります。
【切り替え❸】完璧より明確さを選ぶ
完璧な日本語よりも、たどたどしくても
明確な中国語の方が、相手は信頼します。
↓
大切なのは語学力の高さではなく、
「相手に誠実に伝えようとする姿勢」。
②中国ビジネスは、まるで格闘
技のように、面白さがあります。
相手の動き(文化・慣習)を読み、
自分の技 (コミュニケーション)
を最適化し、一本(信頼)を取る。
③新たな言葉の切り替えを
「すみません」「まあまあ」「大丈夫」の3つ
の日本仕様の言葉を、今日から「中国仕様」
にアップデートしてみませんか?
きっと、あなたの中国パートナーが次のように言い出すはず。
「この日本人とはわかりあえる」
↓
その一言こそが越境ビジネスの中で最大の武器になります。
④今後のビジネスシーンでは、日本と中国、
それぞれの文化背景を理解し、相手に伝わ
る言葉遣いを心掛けることが重要です。
「すみません」「まあまあ」「大丈夫」といったセリ
フは、表面的には、丁寧であるように思えますが、
実際には信頼を損なう危険を孕んでいます。
⑤ホームページやECサイトにも、謙遜
な言葉を使わずに以下が求められます。
「明確に誠実な言葉でストレートに表現すること」
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