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【日本I93】 Shopify BtoB機能は結局どれから手をつければいいの2026.06.14

1. Shopify BtoB機能の進化
①最近のShopifyは、単なるDTC(消費者直販)の
箱庭から、「企業間取引」の荒波もスマートに乗り
こなすハイブリッド商船へと進化しました。
その背景には、世界の BtoBコマース市場が
2025年時点で推計19〜24兆ドル規模に達し、
「2030年には 47兆ドルを超える」と複数の
調査機関が予測している という 圧倒的な市
場の広がりがあります。
②しかし数字より何より大きな動機は、
以下の事業者様たちの切実な声でした。
「卸売りの注文を電話とFAXで受け続けるのは、もう限界…」
③ 2026年4月、Shopifyは重大な決断を下します。
それまで Shopify Plus専用だった BtoB機能のコアを、
Basic・Grow・Advancedプランにも開放したのです。
↓
これは 中小のShopify事業者が、 大企業と同じ
卸売りインフラを手にする歴史的な転換点です。
2. Shopifyが BtoB機能のネイティブ化を急いだ理由
①それは、 サードパーティアプリに頼りがちだっ
た領域を自社に取り込み、データの断絶をなくし、
「管理を一本化したい」という野望からでした。
② 今回は、ユーザーニーズが、特に高い順に、
その 「商売繁盛の奥義」についてお話します。
【第一位】誰もが真っ先に求める「請求書
払い(Net Payment Terms)と見積書機能」
⑴ BtoB取引の聖域とも言える この機能の不在
は、長らくShopifyのウィークポイントでした。
しかし今は違います。
⑵ 会社プロファイルと、紐づけた顧客に対し、
「請求書払い (掛け払い) 」の条件を設定可能。
Net 30・Net 15・Net 60といった支払いサイトを、
ロケーション(配送先・拠点)単位で細かくコン
トロールできるため「大口顧客の決裁フロー」に
ぴたりと寄り添えます。
支払いサイトとは、商品やサービスを受け取ったあと、
何日後までにお金を払えばいいかを決めた期限のこと。
Netとは、簡単に言うと、「請求書の金額をそのまま
期日までに支払ってくださいね」 という合図のこと。
Netのうしろにある数字(15、30、60)は、 商品が届い
た日 (または請求書の日付) から数えた日数」を表します。
・Net 15:商品が届いてから15日後までにお支払いください
・Net 30:商品が届いてから30日後までにお支払いください(よく使われる)
・Net 60:商品が届いてから60日後までにお支払いください
⑶ 下書き注文(Draft Orders)を活用
した見積書の作成と送信も、標準装備。
顧客はメールのリンクから直接決済できるた
め、「見積りから 受注までのタイムラグ」 と
いう BtoB最大のモヤモヤが消え去ります。
⑷ なお、デポジット・部分払い・フルフィルメン
ト単位の 支払い請求は Shopify Plus専用機能です。
デポジットとは、「予約金」「お預かり金」の意味。
部分払いとは、「分割払い」「先に少しだけ払う」の意味。
大きな買い物のときに「手付金として半分先に払い、残り
は商品が届いてから払う」といった、支払いを分ける方法。
・デポジットは「あとで返ってくる/最終的な代金に充当される保証金」
・部分払いは「代金そのものを小分けにしている」ニュアンスです。
フルフィルメント単位の支払いとは「出荷した分だけ、その
つどお支払い」「作業が終わった分だけ、 完了払い」 の意味。
⑸ 制作会社様がクライアントに提案する際の
キラートークは 以下のリアルな業務変革です。
「信用取引をシステム化すると、経理担当者
の手作業が大幅に削減され、未払い管理も
Shopify管理画面で一元化できます」
【第二位】きめ細やかな「顧客別価格表
(Price Lists)と、 カタログの出し分け」
⑴ いわゆる卸売りの世界では、取引量や
契約ランクによって 価格が変わって当然。
Shopifyでは、会社ごとに、パーセント割引または
固定価格を設定した 「価格表」を作成し、 顧客が
ログインした瞬間に特別な世界が広がります。
カタログの出し分けとは、 以下のようにお客様によっ
て見せる商品カタログ(パンフレット)を 変えること。
・優良会員のお客様には、会員限定のプレミアム商
品も載った、ちょっと特別なカタログをお渡しする。
・はじめてのお客様には、まずは人気の基本商品だ
けをまとめた、わかりやすいカタログをお渡しする。
・いつも大量に仕入れてくれる問屋さんには、卸値や大
量注文用の条件を載せた業務用のカタログをお渡しする。
⑵ 小売価格を見せずに専用の卸価格だけを表示する。
または 特定の法人には、プレミアムラインだけを先行
公開する、といった色気のある演出も思いのままです。
つまり特別なお客様(会社)だけに、まだ一般
には売っていない、 とっておきの商品をひと足
先にお見せするという意味です。
プレミアムラインとは、ワンランク上の特別な
商品シリーズや、高級な新ブランドという意味。
まだ一般には出していない特別なものを、大事な
お客様にだけ先に見せて、買うチャンスを差し上
げます」というビジネス上のおもてなしです。
⑶「会社」または「配送先ロケーション」単
位での直接割り当てが可能となり、 顧客ごと
の完全個別価格設定が実現します。
この機能が 開発された背景には 「同じ商品で
も、BtoBと DTCで見せる世界観を変えたいが、
サイトを2つ作るコストは払いたくない」 と
いう願望がありました。
↓
Shopifyは、それを 1つの 管理画面と、
1つのストアで鮮やかに解決しました。
【第三位】 バイヤーを、ストレスから解放する
「セルフサービス注文と クイックオーダー機能」
⑴ BtoBバイヤーは一般消費者と違って複数の
商品を まとめて素早く 発注したい生き物です。
⑵ Shopifyのネイティブ機能として、「Quick Order List」
セクションが提供されており、 対応テーマ(Dawnなど)
に実装することで、顧客が商品一覧から数量を一括入力
してカートに追加できます。
⑶ SKU検索や再注文にも対応しており、常
連バイヤーの購買体験を劇的に改善します。
加えて、最小発注数量(MOQ)やダース単位
での販売など、 数量ルールを自由に設定可能。
うっかり1個でカートに入れてしまう悲劇を防ぎます。
⑷ Shopify公式によれば、BtoB機能導入後12ケ月
以内にセルフサービス注文が最大33%増加、リオ
ーダー頻度も最大20%向上しています。
⑸ 制作会社様がこの機能を導入する時は、
以下を優しく、描いてあげてください。
「受注担当者が注文リストの転記ミスから解放される未来」
【第四位】「会社アカウント(Company
Profiles)と、マルチバイヤー管理」
⑴ 一つの取引先企業の中に発注担
当者・決裁者・経理担当者が いる。
そうした複数人での利用を想定し、一つの「会社」
アカウントに複数のスタッフ権限(管理者・オー
ダー担当など)を付与できます。
⑵ 配送先(ロケーション)の登録も自由自在。
営業担当者の紐づけを行えば、後述する
販売担当者ツールとも連携が深まります。
⑶ この機能が生まれた背景には、BtoB取引は
「組織対組織」 の複雑なダンスだ という理解
があります。
個人顧客向けに最適化された従来のECエンジン
では 権限階層を表現できず、共用アカウントで
やりくりするセキュリティリスクがありました。
↓
Shopifyはその危うい綱渡りに終止符を打ったのです。
【第五位】営業マンの心強い相棒
「販売担当者ツールと、顧客管理」
⑴ 営業チームがいる企業にとって、担当顧客の
注文状況を一覧し、 代理で下書き注文を作成し
て メールで送信できる機能は「売上を直接押し
上げる武器」です。
外回り中にタブレットで新商品の注文を
サクッと入れ、その場で見積りを飛ばす。
↓
そんなスマートな営業スタイルが
「Shopify1つで」、実現します。
⑵ この機能の 開発背景には、「デジタルコマースの
進化で、営業マンの価値が下がるどころか、より戦
略的になった」というShopifyの洞察があります。
デジタルが担うのは単純な受注業務であり、
人間は関係構築と提案に集中すべきだ、と。
↓
その哲学があたたかく機能に宿っています。
3. まとめ
①どこから手をつけるかの答えは「顧客の痛みの深さ」にある。
【優先順位1位】
機能:Net Payment Terms・見積書
利用可能プラン:Basic〜Plus
解決する課題:掛け払い・経理業務の自動化
【優先順位2位】
機能:顧客別価格表・カタログ出し分け
利用可能プラン:Basic〜Plus(Plus推奨)
解決する課題:取引先ごとの価格管理
【優先順位3位】
機能:セルフサービス注文・クイックオーダー
利用可能プラン:Basic〜Plus
解決する課題:発注作業の効率化・自動化
【優先順位4位】
機能:会社アカウント・マルチバイヤー管理
利用可能プラン:Basic〜Plus
解決する課題:組織単位の権限・配送先管理
【優先順位5位】
機能:販売担当者ツール・顧客管理
利用可能プラン:Basic〜Plus
解決する課題:営業チームの代理注文・商談支援
② Shopifyの BtoB機能導入は、
以下への事業モデル変革です。
「バイヤーが 24時間自分のペースで発注できる時代」
③ 2026年4月以降、その扉はShopify Plusだ
けでなく、 Basicプランからも開かれました。
制作会社様がクライアントに今こ
そ伝えるべきメッセージは、以下。
「BtoBのデジタル化はもはや大企業だけの話ではない」
④ 上海うれしい社(物来喜社)は、BtoB Shopify
構築の 「代行制作会社様のパートナー」として
伴走いたします。
「クライアントからBtoBの相談が来たけど、
どう進めればいいか わからない」という
制作会社様は、お気軽にご相談ください。
(参考)日系の製造業や卸売業にも静かなブームが起きているShopify
■著者プロフィール(おおつき):
BtoBサイト の第一人者を目指している 日本人です。
Shopifyによる「自社ECサイト」、WordPressによる
「サイト制作」と LinkedIn記事やブログ記事を含む
集客効果の高い「コンテンツ制作」を 承っています。
本サイトへの来訪者は、 月10,000人を超えています。
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