お役立ち情報

お役立ち情報

【日本I49】 越境ECで絶対にコケないための「正解ルート」とは2026.04.30

越境ECの失敗は「届けられなかった」ことに集約される。物流課題(76%が悩む)・インボイス作業・関税体験がEC成否を左右する。DDP設定やシステム連携まで「提案できる制作会社」こそ、クライアントの真のブレーンになることができる。

 

 1. 結論を先に言います

越境ECで失敗する事業者の共通点は「サイトは作れた。
でも、届けられなかった」という一言に 集約されます。
     ↓
物流を制する者が、越境ECを制するから。

 

 

 

 2. その相談、増えていませんか?

①「日本国内で売れているから、今度は、
 英語のサイトを作って世界で売りたい」

 あなたも同じ経験をされているのではないでしょうか。

 

 

②確かに、ShopifyやWordPressを使えば、
多言語対応も 多通貨対応も、 以前と比べ
てはるかに容易になりました。

Hreflangタグや、Shopify Marketsの機能
を 使えば、 英語・中国語・フランス語の
サイトだって 短期間で構築できます。

 

サイト制作のハードルは、正直かなり低くなりました。
   ↓
しかしここで我々制作者が一つ、深く頭を下げてク
ライアントに伝えなければならない真実があります。

 

「社長、ボタンひとつで世界に売ることはできます。
 でも、ボタンひとつで世界に届けることは、絶対
 にできません。」

 

 

③2024年9月に、 ショッピージャパンが 実施した
調査では「東南アジア越境EC」を実施・検討して
いる企業の担当者の515名のうち、 約76%が 「物
流に関して課題を感じている」と回答しています。

 

さらにEC物流代行「ウルロジ」の調査(2024年12月)
では、 越境EC経験者のうち「海外発送用の物流体制
の構築」 を 課題として挙げた人が、 46.8%に達して
おり、言語対応に次いで第2位となっています。

 

 

④今回は、越境ECで最も多くの事業者
が 血涙を流す物流についてお話します。

これを知らずして、多言語サイトを納品するのは、
地図を持たずにジャングルへ送り出すようなもの。

 

 クライアントの事業を守るための、制作会社の
「提案力」を一段上げるための濃厚な読み物です。

 

 

 

 3.「丁寧な梱包」が海外では仇になるという皮肉

①日本人は、 世界でも異常とも言える
ほど 「物流品質」に恵まれた国民です。

 

ヤマト運輸や佐川急便のドライバーさんは、
雨の日も雪の日も、まるで卵を扱うように
荷物を届けてくれます。

時間指定は当たり前、再配達だって無料です。

 

 

②これが越境ECにおける最大の認知バイアス(思い込み)。

海外配送の現実は、以下。

【現実❶】荷扱いは「投げる・落とす」が前提

国際宅配便では、複数の倉庫やハブ施設を
経由するため、国内配送とは比べものにな
らない物理的な衝撃が加わります。

 

 

【現実❷】対面手渡しではなく「置き配」がデフォルト

欧米では、玄関前への置き配が一般的で
あり、盗難リスクも日常的に存在します。

 

 

【現実❸】通関という名の「よく分からないストップ」が常につきまとう

以下のようなあらゆる理由で荷物は止まります。

 ・書類の不備
 ・HSコードのミス
 ・品目の疑義 など
   ↓
つまり「日本の常識で梱包し、日本の常識で発送する」
こと自体が、すでにトラブルの種を蒔いているのです。

 

 

【現実❹】クライアントが「ウチはプチプチで
で、二重に巻いてるから大丈夫」と言われたら

 以下のように優しく教えてあげてください。

「いいえ、梱包サイズが歪むと、システムに
 登録した寸法と実測値が一致せず、送料の
 再計算が発生することがあります。
 重量オーバーでの差し戻しも起こりえます。」

 

 

【現実❺】海外では段ボールは商品を守る鎧ではな

「フォークリフトが刺すための取っ手」
 くらいの認識で設計すべきなのです。

 

実際に、 ショッピージャパンの調査では、越境
EC担当者が感じる物流課題の第3位に「配送中
の商品の破損対応」(44.8%)が挙がっています。

 

 4. 真犯人は「インボイス」という名の紙切れ

①ここからが制作者の腕の見せ所です。

・ECサイト制作において、我々は以下を神聖視します。
「カート →決済 → サンクスページの導線」

 

・CVRを 0.1%上げるために、
 ボタンの色を何時間も悩みます。
   ↓
しかし越境ECにおいて真に恐ろしいのは、
決済完了後に発生する 「オペレーション」。

 

 

②インボイス(商業送り状)作成の地獄

受注が1件入るたびに、 クライアントは、エクセル
とPDFを往復しながら、英語で、商品名とHSコード
(国際的な品目分類番号) を記入する必要があります。
    ↓
1日10件を超えたあたりで、
経理担当者の顔から笑顔が消えます。

 

 

③ウルロジの調査では 越境ECの物流における
課題として、「通関手続きなどの書類発行業務
が、47.3%でトップに挙がっています。

配送コスト(43.2%)より書類作業の
煩雑さの方が課題として上位なのです。
 ↓
これは現場の声そのものです。

 

 

④そして、記載ミスが一つでもあれば?

「通関ストップ  →  現地倉庫で荷物が塩漬け
 → 購入者から 『まだか』コール → 関税を
 購入者が支払い拒否  →  商品は送料着払い
 で返送 → クライアントの利益が吹っ飛ぶ」

 この一連の流れ、まさに悪夢です。

 

 

⑤制作会社がここでできる最大の貢献は以下のような提案。

「ShopifyやWooCommerceの受注データ
 を物流システムにAPIで連携させること」
   ↓
 システム連携による インボイス自動作成は、
 もはや便利機能ではなく、越境ECを継続す
 るための「生命維持装置」です。

 

 これを導入しないと、クライアントは、
 売れれば売れるほど事務作業で死にます。

 

WooCommerceとは、WordPressに追加
できる無料のネットショップ機能のこと。

商品の登録・在庫管理・決済機能などを簡単に設定
ができ、自分だけのオンラインショップを作れます。

 

 

 

 4.「DDP」という呪文を知っていますか?

①ここで、制作会社の皆様にぜひ覚え
てもらいたい魔法の3文字があります。

 それが「DDP」。
(Delivered Duty Paid:関税込み持込渡し)

 

 

②DDPとは何か?

DDPとは、インコタームズ(国際商業会議所が定
める貿易条件の国際ルール)の一つで「売り手が
関税・輸入税・配送費のすべてを負担し、 買い手
の玄関先まで届ける」という約束です。

 

買い手は、商品代金を支払った時点
でそれ以上の追加請求を受けません。
   ↓
通常の海外発送(DAP:関税未払いのまま届
ける方式)では、関税は「購入者負担」です。

 

これは一見フェアに見えますが、 史上最
悪のユーザー体験(UX)を生み出します。

 

 

③想像してください。

 ウキウキで待っていた日本の陶芸作品や食品がようや
 く届いたと思ったら、 配達員に「関税で+20ドル払え」
 と言われるのです。
  ↓
 購入者のテンションは急降下。
「騙された」「二度と買わない」となります。

 

 

④DDPが越境ECの勝敗を分ける理由

ここで実際のケーススタディをご紹介します。

 

米国のスキンケアブランド「OneSkin」は海外へ
の越境EC販売において、関税の後払い請求による
カゴ落ちと、「決済完了後のサプライズ費用」  へ
の顧客クレームに悩んでいました。
   ↓
そこで同社は、 DDP(関税事前払い)を導入し、
チェックアウト画面で、関税と税金を 1円単位
で、 自動計算し、商品代金と同時に決済できる
仕組みを構築しました。

 

   結果、国際売上は前年比で、1,005%
(約10倍)という爆発的な成長を記録。

 

 

⑤DDPを採用すると、購入者はサイトに
表示された価格だけを支払えば、あとは
何も考えずに荷物を受け取れます。

 

 まるで、 Amazonで買い物をする
 かのような、摩擦ゼロの体験です。
 ↓
「追加請求ゼロ」の購買体験がリピート率を高
 め、広告費に頼らない売上基盤をつくります。

 

 

⑥制作時に一歩踏み込んだ提案

クライアント側は原価計算が複雑になります。

 

国ごと・商品カテゴリ(HSコード) ごとに、税率
が異なり、為替変動もあるため「固定の上乗せ額」
では対応しきれません。
     ↓
しかし、DAP方式でのカート離脱や受取拒否に
よって失われるコストを考慮すると、DDP方式
の方がトータルの利益率は、高くなるケースが
ほとんどです。

 

 

⑦制作時には以下のような一歩踏み込んだ提案が刺さります。

「関税自動計算ツール(例:Zonos、Global-e、
 Shippoなど)をカートに組み込みませんか?」

「Shopify Marketsの関税設定で、
 DDP対応を有効化しておきましょう」

「商品マスターにHSコードとDDPフラグを付けておき
 ましょう。これが 後の自動計算の精度を左右します」

 

実務については必ず、国際物流の専門家やJETRO
への相談を合わせて提案するようにしてください。

 

 

 

 5. それでも忘れてはいけない「輸出者としての自覚」

①制作者が最も見落としがちだが、最も重要な話は以下。

「販売する商品の法規チェックは、誰が何と言
 おうと、荷主(クライアント)の責任である」
 という冷徹な事実です。

 

 

②化粧品一つとっても、EUのCPNP(化粧品通知
ポータル)、米国のFDA、中国のNMPA  (国家薬品
監督管理局)と、規制は千差万別です。

これを怠ると、税関で「この商品は現地法律
に抵触するため破棄します」と、言われます。

 

 

③物流代行業者は、あくまで運び屋であ
って、法務アドバイザーではありません。

ショッピージャパンの調査でも、越境EC物流体
制の構築において 最も時間を要した点のトップ
は「現地の法規制への対応」(57.1%)でした。

 

 

 

 6. まとめ(世界の80億人はあなたの正しい知識を待っている)

①越境ECは、難しいのではありません。
ただ知らないことが 多すぎるだけです。

 

国内物流が「新幹線」だとすれば、
越境物流は「キャラバン」です。
    ↓
ルートは変わるし、検問はあるし、商品は突然止まります。

 

 

②しかしその先にあるのは国内市場の縮小とは無縁
の、文字通り80億人という広大なブルーオーシャン。

越境EC物流市場は、2030年に2,384億米ドルに達し、
年平均成長率 18.4%で拡大すると予測されています。

 

 

③制作会社(業者)の皆様へ。

クライアントに、「多言語サイト 作れますよ」
と言うだけなら、それはただのコーダーです。

 

しかし「物流の正解ルートまで見据えて、
DDP設定と、システム連携を提案できる」
なら、それはもう事業のブレーンです。

 

 

著者プロフィール:
中国 IT歴 17年の日本人。Shopifyによる自社ECサイト
制作、 WordPressによるサイト制作、LinkedInやブロ
グ記事を含むコンテンツ制作を得意としています。

 

 

本記事は各種調査・公開情報を元に執筆しています。
規制・税制は変更されることがあるため、実務対応の際
は必ず最新情報および専門家へのご確認をお願いします。

 

 

(参考)「物流の壁」越境ECの最大級不安要素は依然として物流にある

 

 

 

 

※世界品質とは、 最新のWeb技術を活⽤し、AI SEOをサ
ポートする「キレイなコーディング」 を保証すること。
弊社の特徴である差別化ポイントは 20年間、 5,000本
以上のコードに向き合ってきた、確かな品質保証です。

※コンテンツは AI⽣成により基本⽂章を作成しています。

※上記の画像は DALL・E3によって 作成されたものです。

※各例の掲載企業名はプライバシー保護のため、仮称を使
⽤している場合があります。ご了承の上お読みください。

※弊社の「お役⽴ち情報」は、スマホ画⾯で、読む⽅が増えてお
り、スマホ画⾯で読みやすくすることを標準仕様としています。
ブラウザの設定画⾯にある「⽂字⼤⼩」を調整する (⼀番⼩さいフォントに
する) ことで、格段に読みやすくなり、⼆本指で⾃由に⼤きさが変わります。

※弊社の「お役⽴ち情報」はスマホ画⾯で、読む⽅が増えており、スマホ画⾯で、読みやすくすることを標準仕様としています。ブラウザの設定画⾯にある「⽂字⼤⼩」を調整する (⼀番⼩さいフォントにする) ことで、格段に読みやすくなり、⼆本指で⾃由に⼤きさが変わります。

本ホームページの収録内容はすべて当社に著作権があります。
無断転載・複製は、固くお断りいたします。
以下の場合には、お気軽にお問い合わせください。
サービス内容 / 機能の実現性 / お⾒積もり