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【日本I52】 インドネシア市場の「ECショップ」を想像してみる2026.05.03

人口2.8億・平均年齢30歳のインドネシアは、「EC化率28%」「スマホファースト」でデジタル消費に積極的な国で急成長中です。2050年にはGDP世界4位が予測されており、Shopify制作会社にとって、今が参入の好機です。

 

 1. インドネシアへ熱い視線

①実は今、多くの日系企業や「EC担当者」が、
密かに インドネシアへ熱い視線を送っている。

 

しかし以下のような解像度で止まっていないだろうか。

 「なんとなく巨大市場らしい」
 「若者が多いと聞く」
      ↓
 せっかく 世界を相手にできる Shopifyという
 武器を持っているのに、目の前に広がる宝の
 海原を遠くから眺めるだけでは、味気ない。

 

 

②今回は、 日系企業が Shopifyでインドネシア
に 挑むときの 「本物の伸び代」と 「その理由」、
そして避けては通れない「現地あるある」な課
題についてお話する。

 

 

 

 2. インドネシアの年齢の中央値は約30歳。
  その意味を 本気で考えたことがあるか。

①国連の世界人口推計2024年改訂版によると、
インドネシアの年齢の中央値は、 30.7歳。

 

人口は2024年6月時点で 約2億8,247万人(インドネ
シア内務省データ)に達する世界第4位の人口大国。
    ↓
これは「人口の半分が30歳」という意味ではない。

 

 社会全体が活力に満ち、消費の主役となる 15〜
 64歳の生産年齢人口が総人口の 約70%を占める
「人口ボーナス期のど真ん中にある」という意味。

 

 

②日本の年齢の中央値はおよそ49歳。

日本で30歳といえば「まだまだ若手」かもしれない。

 

しかしインドネシアでは違う。
  ↓
彼ら彼女らは若くして結婚し、子を育て、スマホ
一台で収入を得て、日々の新しい消費に飛びつく。

Instagramに流れるトレンドは その日の
うちにショッピングアクションへ変わる。

 

 

③ここで重要なのは「若者が多いから商
品が売れる」という短絡的な話ではない。

 

デジタルネイティブであり、かつブランド体験に
飢えた何千万人もの人々が、生まれて初めて手に
する、 「海外ブランドとの出会いを待っている」
ということ。

 

 

④彼らにとって、以下は単なるモノ以上の憧れである。

 ・日系企業の真面目な品質
 ・細やかなパッケージ
 ・日本の生活文化をまとった商品
      ↓
Shopifyの越境ECストアは 「その憧れ」を手の
ひらに届けるための、最良のパイプになりうる。

 

 

 

 3. インドネシアのEC市場規模502億ドル
(2.8億人の実験場で起こる、シームレスな消費の連鎖)

①Statistaのデータによると、インドネシアの2024年
のEC市場収益は502億2,000万米ドルに達すると予測
されており、東南アジア最大規模を誇る。

 

 

②人口「2.8億人」という規模は、
一つの国 というより 一つの大陸。

ジャワ島だけで、 総人口の55.9%、
1億5,700万人以上が集中している。
  ↓
その人々が スマホ一台で、 クレジットカード
すら持たずに「QRコード決済をしている風景」
は まさに未来の買い物カタログのようである。

 

 

③TokopediaやShopeeのような現地
マーケットプレイスが 強いのも 事実。

「Shopee」と「Tokopedia」 の2強が 日本でいう
 Amazonや楽天に相当するポジションを占め、月
 間アクセス数はそれぞれ1億件を超える。

 

 

③しかしそこに流れるのは価格競争の波ばかり。

一方、Shopifyのような独立したブランドストアを
構えることは価格ではなく、「価値で選ばれる場所」
を手に入れることになる。

 

 

④面白いことに、インドネシアの消費者
は、「信頼できるブランドの公式サイト」
を見つけると、 価格が多少高くてもまっ
すぐ買いに来る傾向がある。

「偽物や粗悪品を経験している」から
 こそ、本物への渇望が強いのである。

 

 

⑤日本の企業が、Shopifyで丁寧に作り込んだ
ストアには、 現地ECモールでは以下のような
得にくい満足感が詰まっている。

 ・商品ページの情報量
 ・ブランドストーリー
 ・購入後のケア
        ↓
これは「安さのコンテスト」 に巻き込まれずに、
ブランドのファンを作る 絶好のチャンスである。

 

 

 

 4. 「Merek Jepang(ジャパンブランド)」という切符

①日系企業がインドネシア進出を考えるとき、
最大の先行者利益は「日本ブランドへの信頼」。

現地では「Merek Jepang (ジャパンブランド)」
という言葉が、 品質・誠実さ・ちょっとした
憧れを含んで流通している。

 

 

②実際、 ヤクルトは1991年のインドネシア営業開始以
来、「ヤクルトレディ」という訪問販売モデルを展開し、
2021年には1日あたり約700万本の販売を達成。

ユニクロ、吉野家、一風堂なども、現地の
中間層・富裕層から熱い支持を受けている。

 

 

③この無形資産は広告費を何億ル
ピア積んでも買えるものではない。

 

Shopifyで展開する化粧品、食品、キッチン用品、文
房具、さらにはデジタル商材でさえ、「日本から直送」
「日本人スタッフ監修」 という要素は、 抗いがたい
訴求力を持つ。

 

 

④特に注目すべきはハラール認証の重要性。

インドネシアは、 人口の87.2%がイスラム教徒
であり、ムスリム人口では世界最多の国である。
   ↓
2024年10月からは 食品・飲料への ハラール認証義務
化も、段階的にスタートしており (対応機関:BPJPH)、
日本国内の認証機関4団体が、すでに相互承認を完了
している。

 

 

⑤ハラール認証を取得した「日系
ブランドの信頼感」は比類がない。

 

さらに、インドネシアのBPJPHは60以上の国・
機関と相互認証を結んでいるため、インドネシ
アで認証を取得すれば、中東やマレーシアなど、
他のイスラム圏への波及効果も生まれる。
        ↓
Shopifyの 「多言語・多通貨機能」が、
この越境連鎖を、自然に支えてくれる。

 

 

 

 5. それでも現実にある「3つの愉快でない課題」

①日系企業がつまずくポイントは主に3つある。

大事なのは、課題を怖がらずに、楽しいパ
ズルのピースとして眺める余裕を持つこと。

 

【課題❶】物流の気まぐれ

⑴ インドネシアは大小17,000
以上の島々からなる 群島国家。

ジャカルタなどの大都市は、物流インフラの改
善が進んでいるが「届くと思ったら、村の小さ
なキオスク留めだった」なんて話は珍しくない。

 

 

⑵ 離島への配送は特に時間と費用がかかる。

それでも今は 「Shopifyアプリ」で 現地物流
サービスと連携できる選択肢が、増えている。
   ↓
AnterAjaや、SiCepatといった、インドネシアの急成長
ロジスティクス企業を「Shopifyと連携させ」どの配送
パートナーを組み合わせるかの創意工夫が求められる。

 

 

【課題❷】決済のカオスと進化

⑴ インドネシアのクレジットカード普及率は、
オンラインショッピングにおいて 4〜6%程度。

 

日本の60%超とは全く異なる世界。
    ↓
かわりにGoPay、OVO、DANA、ShopeePayなどのデ
ジタルウォレットが市場を寡占しており、電子ウォレ
ットを積極的に利用している人の割合は、70%以上に
達している。

 

⑵ 2019年から導入された 「QRIS(クイック・レス
ポンス・コード・インドネシア)」という、統一QR
コード規格により、GoPayでも、OVOでも、同一の
QRコードで支払える仕組みが普及している。

銀行振込や代金引換への対応も不可欠。

 

⑶ 裏を返せば、Shopifyに「現地決済ゲートウェイ」
を組み込めば、競合が、カバーしきれていない層を
がっちり掴めるということ。

「選択肢が多いのは、それだけ顧客が多様な証拠」

 

 

【課題❸】文化の解像度

⑴ 日本人の「かわいい」「おいしい」は、
 必ずしも、 そのままでは、 伝わらない。

パッケージの写真、コピー、色の意味合い
まで現地の生活感覚に合わせる必要がある。

 

⑵ 実際、インドネシアで売れている日本製品の
パッケージは「明るく派手なデザイン」 が好ま
れる傾向があり、 日本の落ち着いたデザインを
そのまま輸出しても刺さりにくい。

 

これは、課題というより、あなたのブラン
ドを現地化する楽しい「翻訳作業」である。

インスタグラムリールでの商品の見せ方一
つで、注文が倍になることも十分あり得る。

 

⑶ 東南アジアではTikTok Shopを通した売上が
2022〜2023年の1年間で、 約4倍に増加した。

ライブコマースという新しい武器を活用できる。
     ↓
要するに「テストと学習を回せる企業」が勝つ。

 

 

 

 6. 小さな実験から始めるのが、成功への近道

①以下と思ったあなたは正しい。
「そんなに可能性があるなら、まずは試してみないと」

 いきなり大型投資をする必要はない。

 

 

② Shopifyストアに インドネシア
向けのページを一枚追加してみる。

・インドネシア語(Bahasa Indonesia) の商
  品説明を、現地在住の日本人コミュニティや
  翻訳サービスに添削してもらう。

・バリ島やジャカルタの小売店とコラ
  ボして、 テスト販売を 仕掛けてみる。
   ↓
  これらは全て、月額数千円のランニングコ
  ストと、少しの行動力でできてしまうこと。

 

 

③この 「軽やかさ」こそ Shopifyが日系企
業に与えてくれた、最大の贈り物だと思う。

 

 

 

 7. 2045年を見据えたとき、今日の一歩が資産に変わる

①インドネシア政府は「Indonesia Emas
2045」 という、国家目標を掲げています。

 

Indonesia Emas 2045とは、インドネシアが 独立100周年を迎える2045
年までに豊かで先進的な国になることを目指す国家長期ビジョンのこと。

 

人口ボーナス期が続く頃までに以下を実現しようとしています。

 ・十分な雇用創出
 ・社会インフラ向上
 ・デジタル経済の飛躍的成長

 

 

②年齢の中央値 30.7歳の インドネシアは、これか
ら20〜30年をかけて 消費の厚みを増していきます。

 

今は「スマホで初めて日本製品を知った」と
いう若者が、やがて、家族を養う世代になり、
あなたのストアのリピーターになります。
  ↓
そのとき、今から現地で「信頼」を積み重ねて
きたブランドだけがゆるぎない地位を築きます。

 

 

③希望を感じてほしい。

Shopify管理画面で「新しいマーケット設定」をしてみること。
  ↓
その好奇心こそが、日系企業のECショップが
笑顔の顧客でいっぱいになるための、 最初の
一手になります。

 

 

(参考)東南アジアへ海外展開をする上で真っ先に目を向けたいのはインドネシア

 

 

著者プロフィール(おおつき):
中国 IT歴 17年の日本人。Shopifyによる自社ECサイト
制作、 WordPressによるサイト制作、LinkedInやブロ
グ記事を含むコンテンツ制作を得意としています。

 

 

 

 

 

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