お役立ち情報

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【日本J05】 BtoBの新常識(Shopifyで変わる卸売りのカタチ)2026.06.25

2026年4月、ShopifyがBtoB機能(カスタム価格・後払い・ボリューム割引)を全プランで追加費用なしに開放しました。月数千円から「卸売のデジタル化」が実現し、中小企業の受注自動化が加速しています。

 

【結論】
2026年4月、Shopifyは、BtoB(企業間取引)
機能をBasic・Grow・Advancedの 全プラン
で追加費用なしで開放しました。

 

   以下が 月額数千円のプランでも使えるようになり、
「卸売りをやりたいけれど、コストが重い」という
   中小企業の長年のハードルが一気に下がりました。

  ・取引先ごとのカスタム価格設定
  ・支払い条件(Payment Terms)
  ・ボリュームディスカウント

 

   BtoBのセルフサービス化は、もは
   や 大企業だけの話ではありません。

 

 

 

 1. BtoB ECが「電話とFAX」の世界から脱皮する

①かつては、以下が正解でした。

「卸売りって、やっぱり営業に電話
 して見積もりもらって……でしょ?」

 

 

②しかし今、企業間取引の風景は静か
にしかし確実に塗り替えられています。

 

経済産業省 「令和6年度電子商取引に関する 市場調
査」によれば、2024年の日本国内BtoB-EC市場規模
は、約514兆円(前年比10.6%増)に達し、 EC化率
も43.1%(前年比+3.1ポイント) まで伸長しました。
   ↓
卸売業だけをとって、EC化率は、40.3%に拡大しています。

(参照:令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました)

 

 

③さらに注目すべきは「買い手の行動変容」です。

BtoBの購買プロセスは すでに57%が営業担当者と
の「対面よりも前に」、オンラインで完了している
という実態が示されています。
  ↓
この傾向は今後さらに加速すると予測されています。

 

購買担当者は電話を待つのではなく、自分でWeb
を調べ、価格を比較し「意思決定の土台を築いて」
から、初めてコンタクトを取っています。

(参照:デジタル化する購買プロセスと勝ち残るための5つの戦略)

 

 

④その背景にあるのは、購買担当者の世代交代です。

 

今やBtoBの購買層の中心はミレニアル世代が占め始
めており、彼らは BtoCサービスで「スマホでポチッ
と完了」を当然のように享受してきた人々です。

   ↓
以下のような対応はデジタルネイティブな購買
担当者にとって、ただの摩擦でしかありません。

「担当者が不在なのでまた明日ご連絡します」
「価格表はPDFでお送りします」

 

 

⑤以下が2026年のBtoBにおける新しい「基準」です。

「ログインし自社専用価格を確認し、その場で発注する」

 

 

 

 2. Shopifyが全プランでBtoB機能を解禁

① 2026年4月、Shopify Japan社は、ネイティブ
のB2B機能の提供対象を「全ての Shopifyプラン」
の事業者へ拡大したと発表しました。

 

これにより、 これまで Shopify Plusの 事業者向けに提
供していたB2B機能の一部がBasic、Grow、Advanced
プランでも、「追加費用なしで」利用可能になりました。

 

 

②これまでShopifyでBtoB卸売機能を本格的に使う
には、月額 2,300ドル(年額契約、2026年2月現在)
の Shopify Plusプランが必須でした。

 

 月額30万円超のコストを覚悟しなければ、ネイ
 ティブB2B機能には、 手が届かなかったのです。
  ↓
 それが、今回の発表により、 「中小企業でも」
 追加費用なしで始められるようになりました。

「Plusじゃないと無理だから」と諦めて
 いた方は 今こそ見直すタイミングです。

 

 

③今回の開放で使えるようになった主な機能は、以下。

 

【機能❶】会社プロフィール管理(Companies)

卸売先を「個人顧客」ではなく「会社」単位で管理できます。
  ↓
誰がどの会社として何を発注したかが、一元的
に記録され、取引先管理がシンプルになります。

 

【機能❷】カスタムカタログ(最大3つ)

取引先セグメントごとに商品ラインナップと価格を設定できます。

例えば、以下の価格体系をコードなしで実現できます。

「Aグループ:全商品8掛け」
「Bグループ:特定商品のみ特別価格」
「Cグループ:代理店向け7掛け」

 

【機能❸】ボリュームディスカウント/数量ルール

以下のような まとめ買い促進の設定も標準搭載です。

「10個以上で単価10%引き」
「ケース単位での発注のみ受け付ける」

 

【機能❹】支払い条件(Payment Terms)

Net 30(30日後払い)などを会社ごとに設定
でき、チェックアウト時に自動反映されます。

 

【機能❺】Vault機能

クレジットカード情報を安全に保存し、
再発注のたびに入力する手間をなくします。

(参照:Shopify プラン別の Shopify B2B 機能)

 

 

 

 3. BtoB機能の肝(カタログと支払い条件の実力)

【肝❶】顧客ごとに変わる「カタログ」という発想

⑴ 管理画面で、カタログを作成し、対象商品
と価格ルール(全体掛率調整 または商品単位
の固定価格)を設定します。

 

⑵ そのカタログを特定の取引先企業に紐づ
ければ、 そのバイヤーがログインしたとき、
「自社専用価格」だけが表示されます。

 一般消費者には通常の小売価格のまま。
 価格の二重管理も不要です。

 

⑶ ここで重要な制約があります。

Basic、Grow、Advanced の 各プランでは 全て
のBtoBのマーケット全体で、最大3つの有効な
カタログを割り当てることができます。

 

Shopify Plus プランでは、無制限に 、
BtoBのマーケットカタログを作成できます。
 ↓
取引先の価格セグメントが4つ以上に増えた場合、
または取引先ごとに完全に個別の価格表を直接割
り当てたい場合は、 Shopify Plusへの移行を検討
するタイミングになります。

 

 

【肝❷】Net 30対応で「後払い」を自動化する

⑴ Shopifyの支払い条件機能では、 会社ごとに
Net 30などの 「後払い条件」を設定でき、チェ
ックアウト時に自動反映されます。

 

⑵ Shopify Flowと組み合わせれば、 支払期日
が来たタイミングで、 「自動催促通知を送る」
ワークフローも構築可能です。

以下のようなヒューマンエラーが構造的になくなります。
「請求書を出し忘れた」
「期日が過ぎていたのに気づかなかった」

 

⑶ ただし、日本でよくある掛け払い(月締め請求)
に対応するには GMO後払い・Paidyなど 国内サー
ビスとの別途連携が必要になるケースがあります。

導入前に確認しておくと安心です。

(参照:ShopifyのB2B機能が全プランで使えるように)

 

 

 

 4.「セルフサービス化」が営業の仕事を変える

①今回の変化で、最も本質的なのは「顧客が自分
で会社を登録し、承認を経て、購買権限を持てる」
セルフサービス型の仕組みが、標準プランでも実
現できるようになったことです。

 

 

②従来の受注フローを想像してください。

取引先からメールが来る→営業がPDF価格表を送る
→FAXで発注書を受け取る→ システムに手入力する
→在庫を確認して返信する……。

このプロセスは何度もの往復と膨大な工数が発生していました。

 

 

③ Shopifyのセルフサービス型BtoBでは、取引
先は会社アカウントを申請し、管理者が承認す
れば、専用カタログにアクセス可能になります。

「ログインして→自社専用価格の一覧を見て→発注するだけ」

 

 

④以下の確認作業がなくなります。
「この取引先に送った価格はいくらだっけ?」

 購買担当者が、自分でログインして注文で
 きるため「電話・メール受注」が減ります。
    ↓
 受注はシステムに自動で記録され、
 在庫データも即時に反映されます。

 

 

⑤営業担当の役割も変わります。

・値段を伝える係
・注文を受け付ける係
・在庫を確認する係
  ↓
 これらが、システムに 移譲されることで、
 営業は「戦略を考える係」に昇格できます。

 

 

⑥取引先の成長を一緒に考え、新商品を提案し、
関係を深める時間に投資できるようになります。

BtoC市場で培った商品力と、物流ネット
ワークをBtoB分野にも展開し「大量受注」
による売上増加を両立しています。

 

 

 

 5.【FAQ】Shopify B2B機能についてよくある疑問

Q:標準プランでB2Bを始めて、どの時点で
Shopify Plusへの移行を検討すべきですか?

 

A:主に3つのサインがあります。

【サイン❶】カタログが4つ以上必要になったとき

Standard系プランは全マーケット合計で最大3つまでです。

「一般小売価格」「代理店価格」「特約店価格」「VIP価格」
 のように、 4段階以上に増えてくると、Plusの無制限
 カタログが必要になります。

 

【サイン❷】取引先ごとに完全に個別の価格表を 直接割り当てたいとき

Standard系プランではカタログは Shopify Markets
を通じた割り当てのため、 「A社だけ 完全個別価格」
という設定は、Plus限定機能になります。

 

【サイン❸】 分割払い・デポジットなどの複雑な決済条件が必要になったとき

Plusではより柔軟な支払いオプションが利用できます。
  ↓
逆にいえば、取引先が数社で価格セグメント
が2〜3種類に収まる段階では、標準プランで
十分なスタートが切れます。

 

 

 

 6. まとめ(今こそBtoBの当たり前を疑う時)

①「BtoBは複雑だから、Shopifyでは無理」
という固定観念は、もはや過去のものです。

 

②多くの中小規模の卸売・商社ビジネスにお
いて、今回開放された ネイティブB2B機能は、
十分なポテンシャルを持っています。

 

③もし今、貴社が以下の状態にあるとしたら、取引先
からの注文を電話・メールでしか、受け付けていない。

・価格表をPDFで都度送っている
・請求書の発行や督促を手動でやっている
・「今、在庫ありますか?」という確認電話が頻繁にくる
   ↓
れは競争力を静かに失いつつあるサインかもしれません。

 

 

④まずは Basicプランで 会社プロフィールを1社作
成し、カタログを1つ設定して試してみてください。

 

 

(参考)全プラン解禁で、月額3,650円でBtoB卸売りができる

 

 

 

■著者プロフィール(おおつき):
アジアにおける、BtoBマーケティングのプロフェ
ッショナルを自認する中国上海に住む日本人です。
Shopifyによる「自社ECサイト」、WordPressによる
「サイト制作」と LinkedIn記事やブログ記事を含む
集客効果の高い「コンテンツ制作」を 承っています。
本サイトへの来訪者は、月10,000人を 超えています。

 

 

 

 

 

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